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安全靴の臭い・蒸れ対策|原因と消臭、洗い方などを徹底解説

安全靴の臭い・蒸れ対策

安全靴を履く仕事をしていると、どうしても気になるのが「臭い」や「蒸れ」です。足を保護するために履く安全靴は、その性質から通気性が悪くなりがちです。また、汗や湿気がこもりやすくなります。特に夏場などの暑い作業環境の場合、足が蒸れて不快な臭いが発生することも少なくありません。
そこで今回は、こうした臭いや蒸れの原因を踏まえた上で、それらを防ぐための対策について詳しくご紹介します。また、安心で快適な作業が可能になるよう、おすすめの安全靴についても併せてご紹介していきます。

目次

安全靴の蒸れや臭いの原因は?

ヘルメットを持った作業着の男性

安全靴を着用する上で気になる臭いの原因は様々です。以下では、主な原因に焦点を当ててみていきます。

安全靴の臭いや蒸れの原因➀ 通気性の悪さ

安全靴の多くは、足を衝撃や事故から守るために頑丈に作られています。その頑丈さゆえに、どうしても靴自体の通気性は低くなる傾向があります。作業中に足が汗をかくと汗の逃げ場がないことから、靴の中に溜まりやすくなります。こうした湿った環境で蒸れが生じ、悪臭の原因となる菌の繁殖が助長されます。

防水機能が備わっている靴の場合も、外部からの水分は防げる一方で、内部の湿気を逃がすことが難しくなります。そのため、同様に蒸れや臭いが発生しやすくなります。

安全靴の臭いや蒸れの原因② 靴内部の汚れと雑菌

安全靴を毎日、そして長時間にわたって使用していると、靴の内部が汚れや汗で不潔になりやすく、それが臭いの原因となることがあります。特に、足が触れる部分はそれだけ汗や皮脂が溜まりやすく、湿気がこもる環境が続いて雑菌やカビが繁殖しやすくなります。これら雑菌やカビは、悪臭の直接的な原因となります。また、時間が立つことで解消されることはなく、時間が経つほど臭いが強くなっていくという特徴があります。

安全靴の臭いや蒸れの原因③ 靴下やフットケアの不足

安全靴の臭いや蒸れの原因として、靴下やフットケアの不足も挙げられます。通気性の悪い靴下や汗を吸収しにくい素材を使った靴下を履いている場合、足の汗がいっそうこもりやすく、蒸れや臭いを引き起こしやすくなります。たとえば綿素材の靴下などは汗を吸収する反面、湿気を逃がしにくいため、蒸れやすい傾向があります。こうした観点から、吸水性や速乾性に優れた素材の靴下を選ぶことがひとつの対策となります。

また、フットケアの不足も臭いや蒸れの原因となります。毎日の洗いや乾燥が不足していると、こちらも臭いの原因となります。足の爪や指の間などは特に汚れが溜まりやすいため、丁寧に洗う必要があります。

安全靴の蒸れと臭いを防ぐための対策や消臭方法

安全靴の蒸れと臭いを防ぐための対策に適した作業靴

安全靴の蒸れや臭いを防ぐためには、日々のケアや適切な消臭アイテムの使用が効果的です。安全靴はその性質上、長時間の使用によって蒸れやすく、悪臭の原因となる菌やカビが発生しやすい環境です。これを防ぐためには、こまめな靴のメンテナンスだけでなく、効果的な消臭対策を実施することが不可欠です。

以下では、蒸れや臭いを防ぐための具体的な消臭方法や工夫についてみていきます。

蒸れや臭いを防ぐための消臭方法やアイテム ➀抗菌・防臭インソール

蒸れや臭いを防ぐための効果的なアイテムのひとつが、抗菌・防臭機能を持つインソールです。インソールは足と靴が直接接触する部分であるため、汗や皮脂が溜まりやすく、雑菌の繁殖が進みやすい場所です。通常のインソールでは臭いの原因を取り除くことが難しいことから、抗菌・防臭インソールを用いることが効果的な対策です。特殊な素材や加工によって雑菌の繁殖を抑える効果があるため、安全靴内部の環境を清潔に保つことができます。また、吸湿性や通気性に優れたインソールを使用することで足元の蒸れを軽減し、長時間の使用でも快適な状態を維持することができます。多くのインソールは取り外しが可能なため、定期的に洗浄や交換を行うことで効果を長続きさせることができます。

蒸れや臭いを防ぐための消臭方法やアイテム ②消臭スプレーやパウダー

安全靴の内部にこもった臭いを手軽に解消する方法としては、消臭スプレーやパウダーの活用が挙げられます。消臭スプレーは靴の内側に直接噴射することで臭いの元となる菌を抑制し、靴内の空気を爽やかに保つことができます。多くの消臭スプレーには抗菌成分や消臭成分が含まれており、即効性が高いため、業務が忙しい場合でも作業時間の合間を縫って手軽に対策が可能です。

消臭パウダーは粉末状のため、靴内部に使用することで湿気を吸収し、雑菌の繁殖を抑える効果があります。特に長時間にわたって安全靴を履く必要がある場合や、高温多湿の環境下での作業には、消臭パウダーは欠かせないアイテムといえます。

蒸れや臭いを防ぐための消臭方法やアイテム ③通気性を改善する工夫

抗菌・防臭インソールや消臭スプレー、パウダーの活用と併せた工夫として、靴自体の通気性を改善する方法も挙げられます。通気性の良いメッシュ素材を使用した安全靴を選ぶことで、靴内部の空気の循環を促し、蒸れが抑えられることが期待できます。また、小まめに靴を脱いで風通しの良い場所で乾燥させる習慣をつけることも効果的です。作業の休憩時間などの合間に靴を一時的に脱ぎ、靴の内部を換気することで湿気を取り除くことができます。

他にも、乾燥剤や脱臭シートを使用することで、靴内部の湿気を吸収して雑菌の繁殖を抑制することもできます。こうした工夫を徹底することで、臭いを防ぐだけでなく、安全靴の寿命を延ばすことも可能です。

臭いが染み付いた安全靴は洗っても大丈夫?

工事現場

安全靴に染み付いた臭いを取り除くためには、洗うこともひとつの効果的な方法です。ただし、安全靴の洗い方や乾燥方法には注意が必要です。安全靴は頑丈な作りで衝撃や汚れに強いものの、素材や内部構造によっては洗濯によって劣化する可能性もゼロではありません。特に、防水加工が施された安全靴は誤った洗い方をすると防水機能が損なわれる場合もあるため、慎重に行う必要があります。

洗う前には、靴の素材やメーカーの推奨する手入れ方法を確認することが大切です。取り外しが可能なインソールやその他の付属物などは、別々に洗うのが基本です。また、靴全体を丸洗いする場合には、軽くブラシで汚れを落とした後、中性洗剤を使用して水洗いするのがおすすめです。刺激の強い洗剤や漂白剤の使用は、靴の素材を傷める可能性があるので注意が必要です。

洗った後は、しっかりと乾燥させることが大切です。湿気が残ったままではかえって雑菌が繁殖し、臭いの原因になる場合があります。感想させる際には直射日光を避け、風通しの良い場所で自然乾燥させるか、または新聞紙や乾燥材を中に詰めて湿気を吸収させながら乾かすと良いでしょう。

蒸れにくい・臭いにくい安全靴の選び方

作業着を身につけている女性

安全靴は作業現場での安全性を確保するために欠かせないアイテムですが、長時間にわたって履くことが多いため、蒸れや臭いが気になるという方も少なくありません。そのため、蒸れや臭いを防ぐための選び方を押さえておくことが大切です。蒸れにくい安全靴を選ぶためのポイントとしては、主に以下のようなものがあります。

蒸れにくい安全靴を選ぶためのポイント ➀通気性の良い素材を選ぶ

蒸れにくい安全靴を選ぶ際の重要なポイントのひとつは、通気性の良い素材で作られているものを選ぶという点です。一般的に、安全靴は頑丈な革や合成素材で作られているため、通気性が低く、湿気がこもりやすくなります。しかし近年では、メッシュ素材を取り入れた安全靴も増えています。メッシュ部分があることで、汗をかいても湿気が外に逃げやすく、靴内が快適に保たれます。こうした素材を基準に選ぶことで、汗をかきやすい夏場や長時間の作業も快適になります。

蒸れにくい安全靴を選ぶためのポイント ②吸湿・速乾性のあるインソールを選ぶ

安全靴の内部環境を快適に保つためには、吸湿性や速乾性に優れたインソールを活用するという方法もあります。インソールは足と靴が直に接触する部分であるため汗や皮脂が溜まりやすく、雑菌が繁殖しやすい環境になりやすい性質があります。この点、吸湿性の高いインソールを選ぶことで足の汗を効率的に吸収し、靴内をドライに保つことができます。また、速乾性のあるインソールが吸収した汗をすぐに乾かすことで、雑菌の繁殖を防ぎ、臭いの発生を抑える効果もあります。

吸湿・速乾性のあるインソールに加えて、抗菌・防臭機能が備わったものを選ぶことで、より強力な消臭効果が期待できます。インソールは定期的に洗浄したり交換したりすることができるので、長期間にわたって快適に使用できるというのもうれしいポイントです。

蒸れにくい安全靴を選ぶためのポイント ③軽量でフィット感のあるデザインを選ぶ

蒸れにくく、臭いを抑えるためには、靴全体のデザインも重要なポイントです。軽量でフィット感の良い安全靴を選ぶことで、足の負担を軽減し、通気性も向上することが期待できます。重量のある安全靴は足にかかる負荷が増えるだけでなく、足の動きが制限されるため汗をかきやすく蒸れやすくなります。この点、軽量で柔軟性のあるデザインの安全靴であれば、足の動きにフィットして靴内に無駄な空間ができにくいため、通気性が確保されやすくなります。

また、フィット感の高い靴は、足と靴がしっかりと密着することで靴内での摩擦が減り、靴擦れや足の疲れを防ぐことができます。これにより、快適な履き心地を維持しながら、臭いや蒸れの発生も抑えることができます。

蒸れにくい・臭いにくい安全靴はどういったものがある?

作業着姿のポーズをとる女性

蒸れにくく、臭いがこもりにくい安全靴は、快適な作業環境を保つために必要不可欠といえます。以下では、蒸れや臭いを防ぐための機能を備えたおすすめの安全靴をご紹介していきます。

アイトス AZ-51652 セーフティシューズ(男女兼用)

アイトス AZ-51652 セーフティシューズ(男女兼用)

「超通気×超クッション×超フィット感」に、軽量設計が加わった超快適シューズです。ニット素材と底のベンチレーション機能により通気性が抜群で、穴空き構造による快適なクッション性を実現しています。また、ニット素材とワンピース構造でフィット感が高く、快適な履き心地も大きな特徴です。

アイトス TULTEX AZ-51649 超軽量セーフティシューズ

アイトス TULTEX AZ-51649 超軽量セーフティシューズ

超軽量で動きやすく蒸れにくい、軽作業に幅広く活用できるコスパ抜群の超軽量安全靴です。ナイロンメッシュのため、長時間の作業でも蒸れを気にすることなく快適に過ごすことができます。豊富な5色のカラーバリエーションで、自分に合った一足がみつかります。

丸五 マンダムセーフティーLight#767

丸五 マンダムセーフティーLight#767

先芯があることを忘れるほどの軽さを実現した、超軽量タイプです。通気性が良く、脱ぎ履きしやすいのも特徴のひとつで、かかとの衝撃吸収や耐油底などの機能も充実しています。樹脂製のシングルメッシュが採用されており、ダイレクトに靴内の空気循環を促します。

ジーベック【XEBEC】 プロスニーカー 85147

ジーベック【XEBEC】 プロスニーカー 85147

人気の通気ソールモデルに、面ファスナータイプが登場しました。着脱が容易な、快適なプロスニーカーです。EVAミッドソールに、ベンチレーションシステムを搭載。靴内部の空気を循環させ、ムレを軽減することで快適な履き心地を実現しています。かかと部分とサイド部分に反射プリントを施すことで、夜間や暗所での視認性を向上させています。

丸五 #813 マンダムLightCool

丸五 #813 マンダムLightCool

ソール全面に耐久性に優れたEVAを使用したモデル。アッパー材料を見直すことで実現した重量250g(※26cmモデル・片足)は、業界最軽量クラスです。通気性の良いハニカムメッシュを使用しており、風が通り抜けるほどの通気性の良さが大きな特徴です。

福山ゴム #95 アローマックス安全靴

福山ゴム #95 アローマックス安全靴

甲被に速乾メッシュを使用することで、高い通気性を確保しています。乾きやすさだけでなく、樹脂先芯入りでつま先を保護する高い安全性も備えています。野外の夜間の作業時に光を反射するリフレクター付きで、安心して安全に作業することができます。厚底がクッション性を実現することで、足への負担を軽減しています。

アシックス WINJOB CP308AC

アシックス WINJOB CP308AC

アッパー(サイド部分)にメッシュ素材を採用し、アッパーから空気を取り込むことでシューズ内のムレを抑えます。また、エアサイクルシステムでソールに設けた通気孔からも空気を取り込むことで湿気や熱気を放出し、シューズの内部を快適に保つことができます。

ジーデージャパン GD-270 先芯入りスニーカー

ジーデージャパン GD-270 先芯入りスニーカー

スニーカータイプの安全靴で、日常使いでも全く違和感を生じさせないのが魅力のひとつ。ニット素材のアッパーで通気性があり、重量は250g(※26cmモデル・片方)と軽量で、蒸れにくいのもうれしいポイントです。24.5cm~28cmと幅広いラインナップなので、自分に合った一足が見つかります。

喜多 MG-5760 セーフティスニーカー

喜多 MG-5760 セーフティスニーカー

3本マジックで足をしっかりホールド。厚底クッションソールで快適な履き心地を実現します。制菌消臭インソールが標準装備されているので、これ一足で快適な環境下での作業が可能です。激しく動く場合にも脱げることがないので、幅広い状況で活躍します。

まとめ

作業着姿の女性

安全靴を履く仕事に従事すると気になる「臭い」や「蒸れ」。長時間にわたって足を保護する機能がある反面、通気性が悪くなりがちで、気になるという方も多いかもしれません。しかし、安全靴の適切なケアや選び方によっては、快適に作業することも可能です。自分に合ったケア方法や安全靴を見つけ、毎日の仕事を充実したものにしましょう。